おしゃれ着洗いをマスターして洗濯上手になろう!

今回の家庭でできる超洗濯術では、「おしゃれ着洗い」をわかりやすく解説します!

ここ数年、ニットの袖がフェイクファーになっていたり、ブラウスの袖がレース、Tシャツのポケットだけがレザーになっているなど、異素材を組み合わせたデザインが増えていますよね。
以前はハイブランドに多かったのですが、最近はファストファッションにも異素材ミックスが増えています。
こういう衣類はファッション性が高いのですが、いざ洗おうと思うと洗濯のやり方がわからない・・・ということも。

子供服もビーズがたっぷりついていたり、プリンセス風ドレスだったり、大人服よりも繊細なんじゃ??と思えるようなものまであります。

これらの衣類を家庭で気軽に洗えたら嬉しいですよね。

目次

「おしゃれ着」とは?

おしゃれ着洗いは「おしゃれ着」を洗うことを指すのですが、そもそもおしゃれ着って何?という感じかと思います。
おしゃれ着に決まった定義はなく、いつもどおり洗ってしまうと縮んだり型崩れしたりしてしまうようなデリケートな衣類を指します。

おしゃれ着はデリケートな衣類


例えばセーター、カーディガン、シルクのブラウスやスカーフ、ウールのコート、シルクのランジェリーなどがおしゃれ着に分類されます。
冬場に活躍するメリノウールのセーターや、足元を温めてくれるウールの靴下も洗濯洗剤ではなくおしゃれ着用洗剤で洗って下さい。

洗濯表示で見分けます

おしゃれ着は洗濯表示で見分けます。

洗濯桶のようなマークの下に線が入っている衣類はおしゃれ着洗いになります。
この下線は水流のやさしさを指します。線が1本なら弱い水流で、2本なら非常に弱い水流であります。
線がなければ「おまかせ」「標準」コースで洗えます。
線が1本でもあった場合はおしゃれ着用洗剤を使っておしゃれ着コースで洗いましょう。

中の数字は上限温度になります。「30」と書いてあれば30℃までの温水で洗うことができます。(数字が書かれていないこともあります)

この手のマークは手洗い推奨の洗濯表示になり、こちらもおしゃれ着用洗剤を使えば自宅で洗うことができます。

どうしてもダメージが気になる衣類は手洗いをおすすめしますが、おしゃれ着用洗剤を使えば洗濯機で洗うこともできます。
洗剤は必ずおしゃれ着用洗剤を使って下さい。

洗濯洗剤とおしゃれ着用洗剤はどう違うの?

一般の洗濯洗剤とおしゃれ着用洗剤のもっとも大きな違いは、おしゃれ着用洗剤は中性洗剤であること。

おしゃれ着用洗剤は中性です

一般の洗濯洗剤は弱アルカリ性で作られています。
衣類に付着する汚れのほとんどは酸性の汚れなので、弱アルカリ性の洗濯洗剤には汚れをしっかり落とす洗浄力があります。
ただ、その分デリケートな衣類には洗浄力が強すぎてしまい、生地を傷めてしまうことがあるのです。

おしゃれ着用洗剤は中性で作られています。
洗濯洗剤と比較すると汚れ落ちは悪くなりますが、衣類に優しく安全に洗うことができるのです。

蛍光剤が含まれていません

また、おしゃれ着用洗剤には蛍光剤が含まれていません。
蛍光剤は白いワイシャツなどをより白く見せる働きがあるのですが、自然の色である生成りの衣類や淡い色を楽しみたい衣類に使ってしまうと白っぽくなってしまうことがあるんです。
おしゃれ着用洗剤にはこの蛍光剤が含まれていませんので、シルク、ウールなどの天然素材も安心して洗うことができます。

おしゃれ着用洗剤で洗うメリットは?


おしゃれ着用洗剤は衣類に優しい洗濯ができます。
ニット、セーターが縮む、襟・袖が伸びる、プリーツがとれるなどの型崩れを防げます。
また、毛玉になりにくく、色あせも防げます。
冬場のニット帽やマフラーもフワフワに洗うことができますよ。

今までクリーニングに出していた衣類も家庭で洗えるようになるので、経済的にも嬉しいですよ。

おしゃれ着用洗剤を使った洗濯のやり方

洗濯機・手洗いでおしゃれ着を洗う方法をご紹介します。

洗濯機でおしゃれ着を洗う


洗濯機でおしゃれ着を洗うのはとても簡単なのですが注意点もあります。

●汚れがひどい場合は前処理(プレウォッシュ)をしよう
おしゃれ着用洗剤は洗浄力が穏やかなので、襟・袖の皮脂による黄ばみなどの強い汚れは落ちにくいことがあります。
シミがついてしまったり、皮脂汚れや黒ずみが気になるおしゃれ着は洗濯を前の前処理(プレウォッシュ)をすることをおすすめします。

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●お湯、お風呂の残り湯は使わない
おしゃれ着洗いはデリケートな衣類を洗う方法ですので、お湯は使いません。
お風呂の残り湯も使わず水を使って下さい。
おしゃれ着用洗剤は液体なので溶け残りの心配はありません。

●洗濯コースは「おしゃれ着」「手洗い」「ドライ」などいちばんやさしく洗えるコースで
おしゃれ着を洗う時は洗濯機の「標準」コースは使いません。お使いの洗濯機によって名称が変わるのですが「おしゃれ着」「手洗い」「ドライ」などの最も優しく洗えるコースで洗って下さい。

ちなみに「おしゃれ着コース」は標準コースよりもたっぷりの水を使って、衣類を泳がすように洗います。
実際におしゃれ着コースで洗っている様子を見てみると、標準コースよりもかなり穏やかに洗っていることがわかりますよ。

●脱水時間は30秒~1分
脱水は洗濯槽を高速回転させて遠心力で水を切ります。
せっかくおしゃれ着コースで丁寧に洗っても、脱水時間が長いと衣類が伸びたりシワができてしまうことも。
脱水はできるだけで短く30秒~1分から試してみて下さい。
水がポタポタと垂れるようであればまた1分追加して様子を見て下さい。

▼用意するもの
・洗濯ネット
・おしゃれ着用洗剤(エマール、アクロンなど)
・柔軟剤※普段から使わない場合は不要ですが、衣類が柔らかくなる、シルクやウールの肌触りが良くなる、静電気が起きにくくなるなどの働きがあります)

▼洗い方
1.衣類を洗濯ネットに入れる
おしゃれ着は必ず洗濯ネットに入れて下さい。
ただしたくさんの衣類を詰め込みすぎるとネットの中で摩擦がおきます。下着1セット、ブラウスなど、小分けにして下さい。衣類はたたんだ状態で入れます。

2.洗濯機におしゃれ着用洗剤を入れる
ネットに入れた衣類を洗濯機に入れて、おしゃれ着用洗剤をセットします。
柔軟剤を使う場合はここでセットしておきましょう。

3.「おしゃれ着」「手洗い」「ドライ」など優しく洗えるコースで洗う
洗濯機のコースを「おしゃれ着」「手洗い」「ドライ」などのやさしく洗えるコースにセットしたらスタートしましょう。
脱水時間が1分よりも長くなっていたら1分にします。
洗う衣類がセーター1枚など少ない場合は、30秒程度で止めて様子を見て下さい。

4.風通しの良い日陰に干す
直射日光には当てずに、風通しの良い日陰に干しましょう。
特にシルクは日光に当てて干してしまうと黄ばんでしまうことがあります。

ニットなどの型崩れしやすいしやすい衣類は平干しがおすすめです。

手洗いでおしゃれ着を洗う

シルクのスカーフや手袋など汚れが少ないもの、洗濯機で洗うほどではないもの、より丁寧に洗いたい衣類は手洗いしましょう。

1.衣類を洗濯ネットにいれる
洗濯機で洗う時と同じように衣類をネットに入れます。

2.洗剤液を作る

洗面器や洗面ボウルに水をはっておしゃれ着用洗剤を溶かします。分量はお使いのおしゃれ着用洗剤の説明を参考にして下さい。

3.やさしく押し洗い
上から衣類を優しく押して、持ち上げる「押し洗い」を20回ほど行います。

4.すすぎ
キレイな水に変えて同じく押し洗いですすぎをします。

5.柔軟剤
すすぎの最後に柔軟剤を入れて、軽く押し洗いをします。

6.脱水
洗濯機に移して、30秒~1分程度脱水をします。

7.風通しの良い日陰に干す
直射日光が当たらない風通しの良い日陰に干して下さい。
型崩れしやすい衣類は平干しをおすすめします。

おしゃれ着洗いで洗濯上手に!

どんな衣類でも家庭洗濯の基本は洗濯表示のチェックです。
洗濯表示を確認してこれらのマークがあったらおしゃれ着用洗剤を使えば自宅で洗うことができます。

ぜひおしゃれ着洗いをマスターして、お気に入りの洋服を長く愛して下さいね!

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