2022年10月25日放送の「マツコの知らない世界」、ご覧になりましたか?
メディアや書籍でおなじみの洗濯ブラザーズさんが出演されておられ、家庭洗濯の提案やクリーニングの技をおもしろく紹介していました。
Barbour(バブアー)オイルドコート、MACKINTOSH(マッキントッシュ)ゴム引きコートクリーニングの難しさ
コーナーの中で洗うことが難しい難洗衣類として、Barbour(バブアー)オイルドコートのクリーニングとリプルーフ(再オイル加工)と、MACKINTOSH(マッキントッシュ)ゴム引きコートのクリーニングと防水テープの張り直しの技がピックアップされていました。
Barbour(バブアー)オイルドコートとは?
オイルドコートは表面にオイルが染み込ませてあり、濡れたような質感のあるコートです。
バブアー社の起源は古く、今から128年前の1894年にジョン・バブアーによりイングランド北東部のサウスシールズで創業されました。
天候が不安定な北の海で働く漁師、水夫、港湾労働者のために防寒・防水性を兼ね備えたジャケットとして開発されたのが現在のオイルドコートのルーツと言われています。
おしゃれで機能的なバブアーオイルドコートは、英国王室御用達ブランドとして、かのエリザベス女王も着用していたんですよ。
オイルドコートクリーニングの難しさ
オイルドコートはコットン生地全体にオイルやワックスが染みこませてあるため、ご家庭の洗濯機で洗うことはできません。
オイルが部分的に取れてまだらになってしまったり、大量のオイルが流れるため洗濯機にも影響があると思います。
手洗いでもオイルが部分的にはがれてしまい、とても残念な見た目になってしまうでしょう。いずれにしても家庭洗濯は不可なのです。
一般のクリーニング店でも処理を断られてしまうことが多いです。
そもそも洗う技術がないという理由もあるのですが、洗えたとしても必ずオイルが落ちてしまいますので、オイルドコートのしっとりした質感を取り戻すにはオイルを再度塗布する加工が必要になります。
しかしコートとして完成している生地にムラなくオイルを塗布するには非常に高い技術が必要になるため、一般のクリーニング店では無理なのです。
MACKINTOSH(マッキントッシュ)ゴム引きコートとは?
マッキントッシュもイギリスのウェアブランドです。1823年に設立されました。
雨が多いロンドンの人たちのために防水性が高いマッキントッシュクロスという布を開発してコートとして仕立てたことが始まりと言われています。
マッキントッシュクロスは現在もブランドを代表するゴム引きコートに使用されています。布と布の間に溶かした天然ゴムを縫ってぴったりと圧着してあり抜群の防水性を誇ります。
しかし、いくら布が防水になっていても縫い目からは雨水が浸透してしまいますよね。それを防止するために、ゴム引きコートの縫い目には裏側から接着剤を用いてテープを張ってあるのです。
ポケットも縫製ではなく特殊な接着が行われているんですよ。
このテープを張る作業はローラーでコロコロと圧着していくのですが、現在も職人さんによる手作業で行われています。
ゴム引きコートクリーニングの難しさ
コートのような型崩れを防ぎたい衣類はドライクリーニングで処理をするのが一般的なのですが、ゴム引きコートはこのドライクリーニングができません。
なぜならドライ溶剤は油脂性のため、コートの接着剤を溶かしてしまうから。
2枚の生地の間に塗り込まれているゴムも溶けてくるリスクもあります。
ドライクリーニングがダメならウェットクリーニング(水洗い)をすれば良いのでは?と思いますよね。
しかし、マッキントッシュゴム引きコートの洗濯表示はオール×となっていて、クリーニング店からすると非常にリスクが高い衣類になるんです。
万が一のことを考えたら、リスクをおかしてお預かりするよりも最初からお断りしたいと考えるお店も非常に多いのです。
デアのオイルドコート、ゴム引きコートクリーニング
今日いちばんお伝えしたい大切なことはこれです!
デアならバブアー・オイルドコートもマッキントッシュ・ゴム引きコートもどちらもクリーニング可能です。
デアのオイルドコートクリーニング
オイルドコートの多いお悩みは、「洗えないから汚れが目立つ」「匂いが気になる」など皆さん共通しています。
再オイル加工(リプルーフ)行う場合でも、まずは必ずクリーニングで汚れを落とします。
汚れと古いオイルの落ち具合を職人の目で確認しながら洗っていきますので、蓄積されてしまった汚れもしっかり落ちますよ。
洗いあがったオイルドコートからはオイルが抜けているため、さらっとしたコットンコートになっています。
このまま着ていただくこともできますしリプルーフで再度オイルを入れることもできます。
デアではオイルドコート専用に植物性と動物性オイルを最適な割合で調合しています。
ちなみにマツコの知らない世界ではスポンジを使ってザーッと表面に塗布していましたが、デアの技は企業秘密。
以前はスポンジも使っていたのですが、現在は限られた職人しかできない技術で何度も何度も薄く重ね塗りしてムラにならないように時間をかけて仕上げています。
デアのゴム引きコートクリーニング
マッキントッシュクロスのゴム引きコートは、洗濯表示がオール☓(バツ)となっていますね。防水するためにクロス(布)にゴム成分を接着している特殊な素材ですから、接着剤やゴムを溶解させてしまうおそれがあるドライクリーニングは、全くダメです。ただ手洗いや優しく洗う水洗いは可能です。
まずは手洗いで、襟や袖口などの汚れをブラッシングして洗い、そして優しく本洗いして、乾燥は自然乾燥します。熱をかけたり、洗浄機でかき回したりすることは厳禁です。
ご希望されるお客様には、防水テープの補修も行っています。
こちらも番組で紹介されていましたが、やり方によって接着剤がはみ出てしまうこともある難しい技になります。
デアでは試行錯誤の結果、高い接着効果を保ちつつ見た目も美しい技術を確立しています。
ゴム引きコートの特徴やクリーニングの流れについては以下に詳しいご案内がありますので、ぜひご覧になってみて下さい。
オイルドコート、ゴム引きコートのクリーニング、メンテナンスはデアにお任せ下さい
洗えないと思っていたオイルドコートとゴム引きコートが実はクリーニングが可能であることをあの番組をご覧になって知った方も多いことと思います。
宅配クリーニングのデアは全国どこからでもご依頼可能ですので、お気軽にご相談下さいね。
汚れを落としてスッキリ着こなしましょう!