花粉症の季節がやってきた!毎日のお洗濯に効果的な花粉対策


日本の国民病とも言える花粉症。春は嬉しいけどクシャミと鼻水が辛い・・・という人はとても多いですよね。

花粉はなかなか目には見えませんが空気中を漂っている物質ですので、洗濯物にも付着してしまいます。

花粉症の時期に気をつけたい洗濯物の干し方や衣類の花粉対策について詳しくご紹介します!

目次

花粉は洗濯物にも付着するの?

洗濯物は外でカラッと干したいと思う人もいるかと思いますが、そもそも外干しの洗濯物に花粉は付着するのでしょうか?

花王の調べによると、屋外で2時間着用した衣類には25,000個を超える花粉が付着するのだそうです。

出典:花王「衣類に付く花粉を家に持ち込まないための対策」

1日干しっぱなしの衣類には、もっとたくさんの花粉が付着してもおかしくないということになります。
花粉対策の基本はなるべく花粉に接しないことなので、花粉症が気になる時期は洗濯物の外干しは避けるべきでしょう。

花粉がつきやすい衣類・つきにくい衣類

花粉がつきやすいのはウール・ニットなど

ウールやニットなどは繊維のデコボコに花粉が付着しやすい衣類になります。
繊維に花粉がつきやすいことに加えて、家庭では少し洗いにくい衣類なので1度着たくらいでは洗わないという人も多いのではないでしょうか。
この時期はウール・ニットなどのフワフワした衣類は避けると良いでしょう。

花粉がつきにくいのはナイロン、ポリエステル、綿など

ナイロン、ポリエステル、綿などのサラッとした衣類は花粉が付着しにくい素材です。

ただし、花粉は静電気に吸い寄せられて服についてしまうこともわかっています。
ナイロンはプラスに帯電しやすく、ポリエステルはマイナスに帯電しやすいため、この2つを重ねてしまうと静電気が起こりやすくなってしまうのです。
また、化学繊維は自然素材と比べると静電気が起こりやすい素材になります。

静電気が気になるときには、洗濯の仕上げに柔軟剤を使う、静電気防止スプレーを使うなどの対策も試してみてください。

さよなら花粉!クリーニング屋さんが教える上手な部屋干し方法


花粉の時期の洗濯物は、外干しよりも部屋干しがおすすめです。
でも・・・、「部屋干しなんて毎年やってるよ!」という人も多いのではないでしょうか?

実はただ室内に干すというだけでは対策が足りていないのです。
この時期だからこそ意識しておきたい室内干しの花粉対策をご紹介しますので、できそうなことから試してみてくださいね。

洗濯物を溜めすぎない

花粉が付着した状態の洗濯物を洗濯カゴに入れっぱなしにしてしまうと、脱衣所に花粉がずーっと残ってしまうことになります。
花粉は自らの重さで毎秒1.9cmの速さで床に落ちて、私たちの動作によって空気中に巻き上げられ、また自然落下していきます。

室内に持ち込まれた花粉はこの動きを繰り返してしまうので、花粉が付着した洗濯物は溜め込まないようにして、家の中に花粉が蓄積されることを防ぎましょう。

また、洗濯機に入れる洗濯物の量が多すぎると洗剤液とすすぎの水が衣類全体に行き渡らず、花粉もしっかりと落とすことができません。
洗濯物の量は洗濯槽の8割程度を目安にして、たっぷりの水で洗うようにしましょう。

空気清浄機も検討する

空気清浄機は室内に入り込んだ花粉を効果的に取り除いてくれます。
洗濯物を室内干しする前から空気清浄機をつけておいて空気中の花粉を除去しておくと、洗濯物に花粉が再付着する量を減らすことができます。
寝室やリビングで部屋干しをするなら、空気清浄機も検討してみてくださいね。

エアコンのフィルター掃除をする/空気清浄フィルターをつける


一般的なエアコンには空気をキレイにする機能や換気機能はついていません。また、一部のエアコンを除いて空気の入れ替えを行う機能もありませんので、フィルターをこまめに掃除するようにしましょう。

フィルターが詰まってしまうとエアコン効率が悪くなりますし、汚れた空気を吸うのも嫌ですよね!

花粉対策向けのフィルターも販売しています

なお、一般的なエアコンのフィルターは花粉をしっかりブロックする構造にはなっていませんので、気になる場合は花粉対策用のフィルターを使ってみるという方法もあります。
例えば、「3M 空気清浄フィルター エアコン用 ハイグレード ホワイト フィルタレット (ACFH-39LS)」は、静電気を帯電していて0.3マイクロメートルよりも大きい微粒子をキャッチできるフィルターです。(スギやヒノキ花粉は直径30~40マイクロメートル)

それでもやっぱり外干しをしたい・・・


花粉が飛ぶことはわかっていても、洗濯物は外干しが良いという人もいますよね。
室内干しの方が洗濯物に花粉が付着する量は少なくなるのですが、スペースの都合などで外干しをする必要があるなら次の3つに気をつけるようにしましょう。

外干し対策1:洗濯物についた花粉を払いおとす

目には見えなくても洗濯物には大量の花粉が付着しています。
室内に取り込む前に洗濯物をバタバタと振ったり手で払って、できるだけ花粉を落とすようにしましょう。

この払いおとしだけでも衣類に付着した花粉の4〜6割を減らせるという実験報告もあるくらい効果的な方法です。

外干し対策2:外干しの時間帯を考える

花粉が飛ぶピークの時間帯は「午前11時から午後2時」になります。また都心部では夕方の18時をピークに再び花粉が舞い上がると言われていて、1日に2回のピークがあるのだそうです。

この時間帯をできるだけ外して干すことも効果的です。

夜に洗濯をして翌朝まで外干しをする、または早朝干して午前中には取り入れるなど、ピークを避けて干すようにしましょう。

外干し対策3:柔軟剤を活用してみて


花粉は静電気によって衣類や髪の毛などに吸い寄せられてしまいます。
柔軟剤を使うと洗濯物の静電気を防げますので花粉が付着しにくくなります。

洗濯物の花粉対策まとめ

外出時の対策

・ナイロン、ポリエステル、綿などのサラッとした衣類を着用する
・静電気防止スプレー、柔軟剤を活用する

洗濯物を洗うとき・部屋干しの対策

・洗濯物を溜めすぎない
・空気清浄機も検討する
・エアコンのフィルター掃除をする(空気清浄フィルターもあります)

どうしても外干ししたい時の対策

・洗濯物についた花粉を払いおとす
・外干しの時間帯を考える
・柔軟剤を活用する

なお、手で花粉を払いおとす、室内をこまめに掃除して花粉を溜めないようにするなどの対策は、いつでも意識してやっておきましょうね。

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