今こそ知っておきたい家庭洗濯のQ&A!よくある質問!


皆さんはお洗濯が好きですか?
好きも嫌いもなく、家事のひとつとして粛々とこなしているイメージでしょうか。

今回の家庭でできる超洗濯術では「家庭洗濯のよくある質問と回答」をご紹介します。

洗濯のやり方は誰かから丁寧に教わる機会もあまりないですし、気がついたら自分流のやり方ができあがっていて、ちょっとした疑問をお持ちのまま何年も経っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ぜひ、みんなが気になっていることをチェックしてみてくださいね。

目次

質問1:洗濯機のフタは閉めておく方が良いんでしょ?


洗濯機は使っている時間よりも使っていない時間の方が長いアイテムです。
使っていない間、ご自宅の洗濯機のフタはどうなっていますか?

日本人は清潔好きで、きちんとした国民性もありますし、洗濯機のフタもきっちり閉めておきたいという人も多いと思うのですが、フタは開けておくのが正解です。

その最も大きな理由は、風通しを良くしてカビの発生を防ぐためです。
洗濯槽の裏側の見えない部分には、どうしても水分、洗濯物の汚れ、洗剤の残りかすなどが付着してしまうのですが、これらは雑菌、カビの繁殖のとても大きな原因なのです。

逆に、これらがひとつでもなくなれば繁殖を抑えることができるので、使い終わった後の洗濯機を乾燥させておくことはカビ対策に非常に有効なんです。

ただし、フタを閉めておいた方が良いケースもある

カビ対策を最優先するなら洗濯機を使っていないときはフタを開けておくべきなのですが、閉めておいたほうが良いケースもあります。

▼洗濯機のフタを開けておくべきケース
・小さなお子さんが入り込む可能性がある
・ペットが入り込む可能性がある
・洗濯機を屋外に設定していて汚れが気になる
など

どうしても閉めっぱなしになる場合は、カビや雑菌による臭いが気になってくるかと思います。
月に1回は洗濯槽の掃除を行って、洗濯槽を衛生的に保つことをおすすめします。

<ご参考>塩素系漂白剤を使った洗濯槽洗浄のやり方。実際にやってみた!

質問2:洗濯機のコース選びがよくわからない。毎回「標準」で洗ってるけどダメ?


これは、洗濯機の操作が苦手という主婦の方からの質問です。
洗濯機のいろんなボタンの意味がわからない・・・という気持ち、そのお気持ちはとてもよくわかるのですが、これに関しては「説明書に書いてあります」というのが質問の回答になります。

冷たい言い方になってしまいますが、ホントにボタンの意味はぜーんぶ説明書に書いてあるので読まないのはもったいないんです。
読んで、実際に使ってみると、どれだけご自宅の洗濯機が優れているかわかると思いますよ!

で、毎回「標準」とか「おまかせ」で洗うのももったいないです!
日常的に洗っている衣類なら「標準」で良いのですが、いつもクリーニングに出しているニットのセーターもご自宅の洗濯機で洗えるかもしれませんよ。

洗濯機のコースには、

・標準コース
・おいそぎ、スピードコース
・おしゃれ着、ドライコース
・デリケート、ソフトコース
・大物、厚手コース

などがあります。
最新の洗濯機にはもっと優れた機能がついているものもあります。

ここでは簡単にそれぞれのコースの特徴と洗濯に向いている衣類をご紹介しますね。
ご興味があるものからぜひ実際のお洗濯で試してみてください。

「標準コース」

▼標準コースの一般的な流れ
ステップ1:洗う
ステップ2:排水して脱水
ステップ3:すすぐ(2回)
ステップ4:脱水

▼向いている衣類
普段着、靴下、パジャマ、バスタオル、フェイスタオル、下着、枕カバー、シーツなど

「おいそぎ、スピードコース」

おいそぎ・スピードコースは、洗いとすすぎの時間と回数を少なくして時短洗いができるコースです。

各工程が短縮されることから水道代や電気代の節約になることと短時間で洗濯ができるというメリットがあります。
デメリットは、洗濯物の種類によっては汚れ落ちが不十分になること。
また、すすぎの回数も少ないことから残留洗剤が気になる人もいるようです。
すすぎは1回しか行われないので、すすぎが2回必要な洗剤・柔軟剤は使うことができません。

▼向いている衣類
Tシャツ、タオル、ハンカチ、パジャマなど汚れが少ない衣類

「おしゃれ着、ドライコース」

型崩れを防ぎながら洗う方法です。
おしゃれ着、ドライコースを使用する場合は、「おしゃれ着用洗剤」「衣類用の中性洗剤」を使ってください。

▼向いている衣類
洗濯表示に「手洗い」「ドライクリーニング」マークがある衣類

ニット、セーター、ビジューやリボンなどの装飾がされている服など

「デリケート、ソフトコース」

デリケート、ソフトコースは、たくさんの水と弱い水流で衣類を優しく洗う方法です。洗濯槽に水をたくさんためて、優しい水流で衣類を泳がせながら洗っていきます。

▼向いている衣類
洗濯表示に「洗濯機で非常に弱い洗濯ができる」の表記がある衣類

※お使いの洗濯機メーカーの推奨に従ってください。

「大物、厚手コース」

大物、厚手コースは、毛布、タオルケット、敷きパッドなどのかさばるものを洗うのに適しているコースです。
標準コースよりも洗濯槽をゆっくり回し、停止時間を長くして、たっぷりの水で洗濯と同時につけおきも行なっていきます。
洗濯槽の激しい回転で汚れを飛ばすのではなく、時間をかけて汚れを洗剤液に移して落としていくイメージですね。

洗濯機に大物、厚手コース専用の洗濯キャップがついている場合は、必ず使うようにしましょう。

▼向いているもの
毛布、ベッドパッド、タオルケット、洗える掛け布団、カーテンなど

質問3:安い洗濯機は汚れ落ちが悪い?


これもインターネットの質問掲示板で実際に見かけた質問です。
洗濯機の汚れ落ちの良さは価格に比例するか?という疑問ですが、答えから言ってしまうとノーです。
「値段が安い=汚れが落ちない」ということは決してありません。

もちろん、高性能な洗濯機は様々な工夫がなされているのでラクに汚れを落とせるという大きなメリットはあるのですが、安いから汚れ落ちが悪いということはありません。

洗濯機の価格は何で決まるの?

洗濯機の価格には「サイズ」「機能」「ドラム式or縦型」「年式」など様々な条件が関わってきます。

当然ながら、「年式が新しく機能が豊富、サイズが大きいドラム式」が最も価格が高くなります。
しかし、サイズが小さい安い洗濯機でも、その洗濯機の容量にあった洗濯物を適量の水と洗剤で洗えば十分に汚れは落ちます。

汚れ落ちに関して重要なのは洗濯機の価格ではなく私たちの使い方です。

▼洗濯物の汚れ落ちをよくするポイント
・洗濯物の量は洗濯槽の8割程度にすること
・水量は洗濯物が洗剤液の中で泳ぐくらいたっぷりと
・洗剤の量は多くても少なくてもダメ
・汚れがひどいものは汚れの状態にあった予洗いも必要
など

高機能洗濯機は痒いところに手が届くようになっている

ただ・・・、例えば「汚れがひどいものは予洗いしましょう」と言われても、お子さんが部活で泥だらけにしたユニフォームもあれば、襟袖の黒ずみが気になるワイシャツ、油がついた作業着など汚れの種類も様々で、「家族みんなの服を毎回予洗いなんてやってられないよ!!」とイラッとしてしまうこともあると思います。
おまけに雨が降ってしまうと干し場所にも困るし!

高機能で価格が高い洗濯機は、難易度の高い洗濯や手洗いが必要な面倒な衣類でも手をかけずにある程度綺麗にできる機能を搭載しています。

例えば、
・予洗いナシでもある程度汚れをキレイに落とせる
・温水洗浄を搭載していてお湯で洗濯ができる
・プリーツのワンピースなどとってもデリケートな衣類でも洗濯機で洗える
・学校の制服、スーツも洗濯機で洗える
などなど。

また、液体洗剤や柔軟剤を洗濯機にボトル1本分入れておけば、洗濯物の量に合わせて毎回自動的に計量してくれる機能などもついています。

価格が高い洗濯機には、「手間をかけずにキレイに洗濯ができる」というメリットは確かにありますので、共働きでお子さんがいらっしゃって毎日大量の洗濯物があり、洗濯と乾燥を1度に済ませたいというご家庭であればとても便利だと思います。

また、一人暮らしだけど洗濯は週に1回だけ、乾燥までまとめてやりたい独身男性の方なども、一般的な一人暮らしサイズの洗濯機ではなく乾燥機能がある大きなドラム式の方が快適なはずです。

夫婦ふたり暮らしで毎日洗濯する方、置き場所の問題でできるだけ小さい洗濯機が良いご家庭などは、6〜8kgサイズの低価格帯の縦型洗濯機でも十分快適というケースもあるでしょう。

上を見たらキリがないのは確かなのですが、自分が洗濯機に求める機能をピックアップしてみると相場がわかってくると思いますよ!

洗濯を楽しい家事にしませんか?(まとめ)


洗濯機の使い方や洗濯機の機能に詳しくなると、間違いなく衣類や汚れの性質にあった洗濯ができるようになりますので、とても効率良く今までよりも楽しく洗えるようになると思いますよ。

家庭洗濯のよくある質問はまだまだあります。
また別の機会に他の疑問にもお答えしていきますので、楽しみにお待ちいただければ幸いです。

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